具体的な治療技術

治療技術

 当会の治療技術は先に述べた古くから林業技術として活用されている「樹木の組織と生理の特性」を効果的に組み合わせ、独特の治療方法によりこれらの特性を活用させる技術として確立させたものである。
 すなわち、この治癒技術は、樹皮の被害部位にカルスを発達させ(癒傷組織の形成)、併せて不定根発根誘導部位(樹皮の被害部位の上部の狭くなった部分)から根を発達させる。
(不定根の発生)

これと被害部位周囲の形成層等と接着融合させ(植物組織の接着・融合)、治癒させるものである。
 なお、心材部まで腐朽が進行して被害部位が塞がらない場合は、必要に応じて内部に仮木部を作るが、不定根をそのまま伸長、発達させて支持根として機能させ、樹体を安定させる。根は引っ張り応力に対して極めて強い。
(治療技術模式図参照)

治療技術模式図

治療技術模式図